YOROZU KOSODATE

よろず子育て。子育てのこと。あれこれと。

フッ素塗布は必要なし!子どもに歯を磨かせなかった歯科医の話。【砂糖なし育児】

スポンサーリンク

歯の健康に関する書籍の紹介です。「子どもにフッ素塗布は必要なのだろうか」と悶々としていた私の心がすっきりと晴れました。

《おすすめ記事》

▶︎乳児から始める「顎育」のススメ。悪い噛み合わせこそが万病のもとに。生理不順や不妊症の原因にも。 - YOROZU KOSODATE

▶︎【西原式育児】3歳になりました。相変わらずの質素な食事。バースデーケーキはどうする?【砂糖なし育児】 - YOROZU KOSODATE

▶︎【3歳児健診】当日の流れと内容は?〜健診当日編〜【東京都世田谷区】 - YOROZU KOSODATE

子どもの虫歯予防は食生活がすべて 4人の子どもに歯を磨かせなかった歯科医の話

子どものむし歯予防は食生活がすべて 4人の子どもに歯を磨かせなかった歯科医の話

著/黒沢誠人・幕内秀夫 風濤社 2017-11-07

 

「4人の子どもに歯を磨かせなかった歯科医の話」という衝撃的なサブタイトル。歯医者さんの待合室で出会った本です。

 

「歯を磨くことで本当にむし歯を予防できるのか?」という疑問をもとに、著者である歯科医の黒沢誠人先生が、実際に自身の子ども4人に行った歯磨きをやめさせるという「実験」について書いている本です。面白いことを考える先生がいるもんですね。笑

 

なかなかリスキーな「実験」だなと驚いてしまいますが、ご自身が歯科医であるからこそ行えた「実験」ですよね。定期的に口腔内をくまなくチェックできるし、虫歯の"芽"をいち早く見つけられるわけですから。一般家庭ではなかなか手の出せない「実験」です。

 

結果として、中学校進学で実験をやめるまで、4人の子どもには虫歯ができなかったそうです。でも、ずっと歯を磨かないなんて、歯の表面がざらざらでたいそう気持ち悪かったんじゃないかと心配になってしまいました。笑

何を食べるか、も大事。でも、「どう食べるか」も、もっと大事。

ここまで聞くと、「な〜んだ、もう歯磨きなんかしなくてもいいじゃ〜ん!」と大喜びしたい気持ちになりますよね。笑 特に、2歳や3歳の子どもに歯磨きをさせるとなると毎日大変ですからね。

でも、この「実験」は、食生活の見直し」と共に行われたということに着目しなければなりません。

どんな食生活に見直したかは、是非書籍を読んでみてくださいね!

 

しかし、黒沢家と同じようなものを食べていても、虫歯になってしまう患者さんもいたそうです。虫歯になる人とならない人の違いはどこにあるのでしょうか。

引用元 『子どもの虫歯予防は食生活がすべて』P39

その要因として黒沢先生が着目したのが、この「ステファンカーブ」 。歯垢の中のPH値の変化を示しています。

食べ物が口に入る前はPH値は7程度で、中性に保たれています。歯の表面の大切な成分であるミネラルが溶け出していない状態です。食べたり飲んだりすると、すぐにむし歯菌が酸を作り出し、PH値は急激に酸性に傾き、3〜5分後にはミネラルが溶け出す脱灰が起こります。そこから唾液の力によって徐々にPH値がアルカリに戻り始め、20〜30分で脱灰と再石灰化の境目であるPH5.5〜5.7を超えると再石灰化が始まります。そして次の食事まで中性が保たれます。

 引用元 『子どもの虫歯予防は食生活がすべて』P38

 

平たくいえば、食後、酸性に傾いて「脱灰」している状態では、虫歯になるリスクが高くなり、食後はゆるやかに中性に向かい、徐々に再石灰化が進み虫歯のリスクが減る、ということですね。

 

図の中でのAくんとBくんの差は、一日の食事回数です。食事回数の多いBくんは、「脱灰」する回数も増える。そればかりか、再石灰化しきる前にまた食事を摂っているために、再石灰化が間に合っていない状態です。虫歯リスクの少ない中性を示す「PH値7」には、日中一度もなっていません。あげく、寝る前にも食事を摂っています。就寝中は唾液の分泌も減り、再石灰化の速度がゆるやかになるので、寝る前に食事を摂ってしまうと再石灰化が間に合いません。当然、Bくんの方が虫歯になるリスクが高くなるわけです。

 

小さい子供がいる家庭では、無添加や無農薬など、「何を食べさせるか」というところにどうしても目がいきがちですが、一日の食事回数にメリハリをつけ、「どのように食べさせるか」ということにも重点を置く必要があるようです。

 

我が家でいえば、3回の食事とおやつの時間がだいたい決まっているので「うちはAくんタイプでよかったわ〜」なんて思っていたんですが、よくよく考えると、私自身は「Bくんタイプ」でした。3回の食事と、娘のおやつ時間に一緒になってとうもろこしやらせんべい(もちろん化学調味料や砂糖は不使用のもの)やらを食べていたわけですが、問題なのが、コーヒー!ちょっと前から発見したお気に入りの飲み方なんですが、豆乳に少量のライスミルクを混ぜて温めたものにエスプレッソを入れたラテが本当に美味しいんです。これを、食事の時間以外にも1日に2回くらい飲んでいました。まさかの落とし穴です。あとは、料理を作るごとに味見もするわけで、私の口内のPH値は一日中酸性に傾きっぱなしだったってことになるんです!ガーン・・・

 

食事回数は大丈夫であっても、コーヒーや料理の味見には心当たりのある人も多いんじゃないかと思うんですが、どうですか?

自分だけの食事だったら味見なんかしなくてもいいですけど、みなさんも家族に出す料理は味見しますよね?その味見、たったの一口だったとしても、PH値で見ればノーカウントにはならないわけです。味見してそのまますぐに食事をするなら問題はないのですが。

 

上の表からいえることは、

 

口の中に食べ物・飲み物(水・お茶以外)が入っている時間の間隔をできるだけあける!

 

それと、

 

寝る数時間前から食べ物・飲み物(水・お茶以外)は口にしない!

 

ということを肝に銘じる必要があるわけです。

せっかく【砂糖なし育児】をしていても、食事の回数が増えてしまうと虫歯のリスクは高まってしまうわけですね。

 

娘に関しては、夜寝る時間になって「お腹すいちゃったな〜お腹すいて眠れないな〜」とか言い出すことがあるんですよね。それで、空腹じゃ気の毒だと思ってミルクをあげちゃうこともたまにですがあったので、これからは、もう夜だから飲めるのはお水かお茶だけだよ、と辛抱強く説得しようと思いました。でも、夜になって娘が寝るタイミングで夫が帰宅して食事を始めたりすると、娘もまた食べたくなっちゃうんですよね。「お腹すいちゃった〜」と言い出すのは、大抵こういう日なのです。その気持ち、わからなくもない。まあ、どこの家でもある光景だと思うので、ここは辛抱ですね。

 

【西原式育児】や【砂糖なし育児】をしているので食べ物には重々こだわっていたし、食事中にはテレビもつけていませんでしたが、「どう食べるか」という部分の意識が少し欠如していました。反省反省・・・。

フッ素は必要なし!その理由は?

著者・黒沢先生の診療所では、フッ素塗布は一切行なっていないそうです。自身の子供たちにも一度もフッ素はやらなかったそうです。診療所でフッ素塗布を行わない理由を、黒沢先生は本の中でこう綴っています。

脱灰の予防をしていれば、むし歯菌の象牙質への侵入は起こらず、むし歯ができないからです。むしろフッ素を塗ることでむし歯にならないと安心してしまい、甘いお菓子やジュースが飲み放題食べ放題になってしまっている子どもを見かけることが少なくありません。仮にそれでむし歯を予防することができたとしても、将来、肥満や糖尿病などに繋がることを恐れています。

引用元 『子どもの虫歯予防は食生活がすべて』P51

 

あっぱれ!フッ素塗布をする前にやるべきことがあるでしょ、っていうことですよね。

 

私は、これまでに娘の区の健診のたびに何度もフッ素塗布を勧められる機会がありました。せっかく【西原式育児】やら【砂糖なし育児】やらと娘の口の中に入るものには重々気をつけてきているのに、謎の添加物の塊みたいなフッ素を娘の体にぶち込むなんて・・・と、私もフッ素塗布には疑問があったので、ずっと断ってきていました。赤ちゃんや小さいうちはろくにうがいもできないので全部飲み込んじゃいますから。それでも、確信があったわけではなく、なんとなく先延ばしにしている感じでした。(せめて腸が成長しきる5・6歳までは避けたいなと。)

ですが、この本を読んで、この黒沢先生の考えを知って、自信を持ってフッ素塗布を断り続けようと思いました。笑 もちろん、フッ素をしない分、食事内容や食事時間のメリハリなど「やるべきこと」を引き続き気をつけていくつもりで、です。

虫歯予防のためにできること

黒沢先生は、歯磨きをしない「実験」によって、「しっかり歯磨きをすれば虫歯にならない」 という一般常識を覆したわけです。逆に、しっかりと歯磨きをしていても虫歯になる人なんて、山ほどいますよね。その事実に目をそらしちゃいけないんです。

 

黒沢家の子どもたちは、「再石灰化」がしっかりできていたからこそ歯磨きをせずとも虫歯にならなかったわけですね。「再石灰化」というのは、「自然治癒力」みたいなものかなと私は解釈しました。人間って本当によくできているなと感心させられます。

 

ちなみに、黒沢家では、中学進学を期に子どもに「歯磨きをやめさせる」ことをやめさせています。子どもの歯は、食生活に気を配り、脱灰をなるべく防ぐだけで虫歯になりにくくなりますが、大人の場合はそうもいかないそうです。大人の歯は、子どもとは違い、しっかり歯磨きをして歯垢除去に努める必要があります。詳しいメカニズムは書籍をご覧いただければと思います。

 

その後、黒沢家の長男と長女は、中学校に上がったタイミングから虫歯ができてしまったそうです。その原因は、登下校中の「買い食い」。ステファンカーブを意識した食生活がいかに大事だったかということの現れですね。

 

この本を読んだからといって、私はこれまで通り娘の歯磨きを毎日していくことに変わりありません。でも、歯磨きを頑張ることよりも食事内容や食事時間にメリハリをつけることの方が子どもの虫歯予防の面ではより重要であるということを黒沢先生はこの本で示されています。「歯磨きしてるから大丈夫」「フッ素してるから大丈夫」といってなんでもかんでも好きな時に好きなものを好き勝手食べるのではなく、「再石灰化」ができなくなる要因を排除していくことが一番の虫歯予防なのだと思いました。