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イライラしない!機嫌の良い赤ちゃんに育つ西原式育児のキホン《7ケ条》(2)

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2.離乳食は1歳半から2歳を過ぎてから

  母子手帳のスケジュール通りに早くから離乳食をはじめてしまうと、赤ちゃんの腸は成長しきっていないので、消化機能が追いつきません。そのために、赤ちゃんの腸は常に消化不良の状態を起こしてしまいます。消化不良でガスがたまったりお腹がゆるくなってしまえば、大人でも辛いものです。赤ちゃんは「お腹が痛いからご飯はやめて!」とは言えませんから、不機嫌になり泣くなどして知らせるしかないのです。また、早すぎる離乳食の害として、消化不良の他に重大な問題があります。本来腸は身体にとって有害なものと無害なものとを見極めるフィルターのような役割をして有害物質を体内に取り入れないようになっています。しかし、未熟な腸ではそのフィルターが働かないので、アレルゲンなどの有害なものも体内に取り入れてしまい、アレルギー性疾患のほか、アトピー、ゼンソク、中耳炎などを発症させてしまう心配もあるのです。

 赤ちゃんの腸がどのくらい成長しているかは目で確かめることはできません。しかし、近年では腸の成長と歯の成長に関係性があると言われていてるので、歯の生え方を腸の成長の目安にすることができます。通常2歳半〜3歳頃にかけて第二乳臼歯(一番奥の奥歯)が生えることで乳歯がすべて生え揃い、それと同時に腸も乳児として完成します。乳臼歯が生え揃うまでの歯は、食べ物を噛むための歯ではなく、母乳を飲むための歯です。そのために西原式離乳食では、2歳まで栄養のメインは母乳か粉ミルクであるべきとしているのです。通常離乳食を開始するように指導される生後半年では、歯が生えていないどころか、腸も非常に未熟です。歯も生えていない赤ちゃんに、母子手帳の指示通りにお粥や野菜、ましてやお肉を食べさせる必要はないのです。

未熟な腸は有害物質を通してしまう

 満一歳未満の乳児の腸は、いってみれば目の粗いザルのようなもので、有益や有害を見分けずに通してしまうのです。

 腸の目が細かくなるまで、それがほ乳の期間なのです。ですから、早い離乳食は赤ちゃんにとっては大変有害で、腸の悪玉菌までも吸収してしまうのです。これが赤ちゃんのアトピー、ゼンソク、中耳炎の本当の原因なのです。

引用:『お母さんは世界一の名医』/西原 克成/東洋経済新報社 122頁より

 腸の役割は空港の出国ゲートのセキュリティーチェックに例えられます。未熟な腸は、パスポートチェックもセキュリティーチェックもない状態なので、ノーチェックで危険物だろうが不審者だろうが見境なく飛行機に乗れてしまいます。考えただけでもぞっとします。セキュリティーチェックの機能がない赤ちゃんの未熟な腸に代わって、保護者がしっかりとセキュリティーチェックの役割を担って腸が消化できないものが口に入らないように見極めなければならないのです。未熟な腸は、有益なものも有害なものも見境なく体内に取り入れてしまうのです。

西原式離乳食開始のタイミング

1歳から1歳半に近くなって離乳食を開始する場合は、純白米のおも湯(玄米は有害因子のアブシジン酸、フィチン酸を含むため白米のおも湯にすること)を1~2さじから始めます。与え方は母乳やミルクを飲ませた後、3~4時間おきくらいに1日5回程度与えてみましょう。お母さんが薄めと思うくらいの塩味をつけてあげると、無味よりもおいしく食べられます。ただ、あくまでもメインは母乳やミルクと考えて、欲しがっても与え過ぎないよう注意が必要です。おもゆをミルクと一緒に、哺乳瓶で与えてもいいですね。1歳半頃からは、にんじんやさつまいも、じゃがいも、大根、かぶなどの根菜類を、スプーンの背中でつぶせるくらいにクタクタに煮たものとそのスープを少しずつ食べさせてみます。ミキサーにかけたり、裏ごしはしません。様子を見ながら量を少しずつ増やし、野菜の種類も増やしていきますが、主食のおかゆより副食の野菜が多くならないように注意してください。たまねぎやかぼちゃは、上記の根菜類よりは少し遅らせたほうがよいようです。また、イモ類でも、サトイモやヤマトイモなどタンパク質分解酵素を含むものは与えません。2歳頃から、ご飯と野菜類を一緒に煮たおじやなどを与えていきます。この頃になったら、タンパク質もお豆腐などから少しずつ加えていってもいいでしょう。納豆は納豆菌のため与えません。そろそろ奥歯も生えそろってきますから、良く噛ませるようにしましょう。月齢に応じて体重が順調に伸びない場合は、離乳食に乳児用ミルクを使った、根菜ミルクスープ、ミルク粥がいいでしょう。
2歳から2歳半頃からの動物性タンパクは、白身魚、鳥のささみ(鳥類)が適しています。牛肉や豚肉は、ヒトと同じ哺乳類のため控えましょう。魚は焼魚ではなく、十分火が通り、焦げたりしない煮魚ですね。もちろん、干物はいけません。 

引用:http://nishihara-world.jp/2015wp/baby/baby04/

  離乳食の進みが悪くなるからという理由で断乳を進める栄養士がいます。本当に恐ろしいことです。2歳までは栄養の中心は母乳と粉ミルクであって、補助的にゆっくりとご飯や野菜を取り入れていけば良いのです。赤ちゃんがご飯をいやがるのは、それがまだ自分の腸の成長にあっていないという赤ちゃんからのSOSであるかもしれません。西原式では、母乳や粉ミルクは3〜4歳まで欲しがるだけあげてよいとしています。

すでに離乳食を開始してしまっている場合は

すでに離乳食が進んでしまったり完了してしまったお子さんでも、お母さんが誤りに気づいた時点ですぐこれまで通りの離乳食や幼児食をやめ、母乳またはミルク中心でご飯を主とした食生活をすることをお勧めします。
腸の働きが大人と同じようになる2歳半頃までは、たんぱく食品を含む離乳食は控え、できれば母乳、母乳が出ない場合は乳児用ミルク中心にして、少量のご飯を与える食生活にすることをお勧めします。
また、甘エビやホタテ、そばなどアナフィラキシーを起こしやすい食物は6歳頃まで与えないようにといっていますが、すでに与えてしまっているときには、今後悪影響が出る可能性は残ります。そこで、すでに甘エビやホタテなどの刺身類やそばなどを食べさせてしまっている場合は、小学校高学年くらいになるまで、お子さんに与えないように注意してください。

引用:http://nishihara-world.jp/2015wp/baby/baby04/ 

 すでに離乳食を始めている場合でも、気付いた時が西原式の始め時です。私自身、生後6ヶ月で離乳食を開始してしまいましたが、1歳8ヶ月の時に西原式離乳食に移行しました。断乳後だったので、それから粉ミルクを与え始め、すでに始めていたタンパク質を一切やめました。タンパク質は、2歳をすぎた頃から豆類を再開させています。(2歳半の現在は、タンパク質は豆類がメインで、たまーに魚を出すくらいです。肉類はまだ再開していません。)

 

「離乳食をしないと咀嚼力がつかない」は、栄養士の思い込み

 WHOの勧告は、「2歳過ぎまで母乳中心にする」というものです。赤ちゃんの腸は2歳半で完成しますから、2歳までは母乳ないし乳児用ミルクで育てるのが理想的です。吸啜運動を続けていると2歳半で歯列が完成した時に、30回噛む咀嚼運動ができるようになるのです。早期に離乳食を開始すると、丸のみと口呼吸の習慣が身につくだけで、その後はいわゆるアレルギーマーチとなります。

引用:http://nishihara-world.jp/2015wp/baby/01_ikuji/ 

 早すぎる離乳食こそが赤ちゃんに丸飲みを覚えさせます。しっかりと母乳や粉ミルクを飲む吸啜運動を続けてこそ、しっかりと噛んで食べることのできる子供になります。吸啜運動ができるように、2歳6ヶ月の娘も粉ミルクは哺乳瓶で飲ませています。