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ベビーフードでは離乳食の野菜が足りない?!旅先での野菜の摂取量が気になるときは、、、

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 赤ちゃんを連れての旅行では大人だけの旅行とは違い、色々な心配がつきものです。特に離乳食の始まっている赤ちゃんであれば、旅先での離乳食をどうしたらいいか悩ましいところです。旅先では自炊のできる環境ではないことも多く、いつも丹精込めて手作りの離乳食を用意しているママにとっては、ベビーフードだけでは野菜やタンパク質の摂取量が少なくなってしまうのではと心配になってしまいますよね。赤ちゃんのためを思っていつも手作りの離乳食を一生懸命作っているママにこそ、「西原式離乳食」について知っていただきたいです。

ちょっと待って!野菜が足りないのでは?と心配するその前に

 旅先では赤ちゃんの野菜やタンパク質不足が気になるものですが、そもそも赤ちゃんに野菜やタンパク質を食べさせる必要すらない可能性もあります。西原式では、1歳までは母乳または粉ミルクのみを与えるべきであって、離乳食を与えることは「毒」であるとしています。つまり、1歳未満の赤ちゃんには野菜はおろかお粥さえ必要ないのです。これを聞いて、一生懸命に離乳食を作ってきたママほど「そんなわけはない」と否定的なお気持ちになられることと思います。しかし、赤ちゃんの健康のためを思う気持ちがあるのであれば、どうかここでページを閉じないでください。

野菜は1歳半、植物性タンパク質は2歳、動物性タンパク質は2歳半から

 信じがたいことかもしれませんが、西原式では2歳までは栄養のメインはあくまで母乳や粉ミルクです。離乳食としては1歳〜1歳半にコーンスターチや片栗粉をとろとろに煮たものや白米の重湯から始め、1歳半からにんじんやじゃがいもや大根などの根菜類を"補助的に"開始します(この時も栄養のメインはあくまで母乳や粉ミルク)。2歳から他の野菜や豆腐などの豆類、2歳から2歳半にかけて動物性のタンパク質として白身魚や鶏ささみの摂取が解禁になります。なお、西原式では母乳は2歳でも3歳でも子どもが欲しがるだけあげてよいとされています。母子手帳や区市町村の栄養指導では、5・6ヶ月から離乳食を開始し、7・8ヶ月の頃には動物性のタンパク質も一通り食べさせ、1歳半には離乳食が完了し、幼児食へとステップアップさせていくことになっています。それに比べると西原式は大変ゆっくりと離乳食を進めることになります。

なぜ1歳未満の離乳食がいけないの?

 ここで一つ想像してみてください。海外旅行で飛行機に乗る前には、空港では当然セキュリティーチェックを受けますよね?危険物を持った人がいないか、怪しい人物はいないかを調べ、飛行機が安全に目的地にたどり着けるよう厳しくチェックされます。このセキュリティーチェックがなかったら、危険物も危険人物も簡単に飛行機に乗ることができてしまいます。

 なぜ離乳食の開始を遅らせる必要があるのかといえば、赤ちゃんの消化能力に合わせるためです。1歳未満の赤ちゃんの腸は未熟で、セキュリティーチェックがない状態です。体内に入るべきではない有害なものまでノーチェックでたやすく入り込めてしまいます。未熟な腸にとって母乳や粉ミルク以外の食事は、タンパク質はおろか野菜でさえも負担になってしまうのです。未熟な腸で消化できないタンパク質は「毒」となり体内をめぐって、アトピー性皮膚炎やアレルギー症状、さらにはイヤイヤ期のイヤイヤ反応となって現れます。また、消化機能が追いつかずに常に消化不良の状態なので、お腹の不快感や体の不調から強烈なイヤイヤや癇癪となって現れるのです。大人でもお腹が痛かったり体調不良の時は、いつもより苛立ってしまうこともありますよね。アトピー性皮膚炎やアレルギー、イヤイヤ反応は、消化能力を超えた食べ物を食べさせられている赤ちゃんからの「SOS」のサインかもしれません。腸は3歳頃になり、ようやくセキュリティチェックがしっかりと行われるようになるのです。

歯の生え方は腸の成長のバロメーター

 腸がどれだけ成長しどれだけのものが消化できるようになっているのかは残念ながら目で確かめることはできません。しかし、近年では腸の成長と歯の成長に関係性があると言われています。通常2歳半〜3歳頃にかけて第二乳臼歯(一番奥の奥歯)が生え、乳歯がすべて生えそろいます。このことから、第二乳臼歯が生える2歳半〜3歳頃に腸も乳児として完成するといわれています。腸の成長は目には見えませんが、この第二乳臼歯が生えたかどうかを目安に、そこからやっと幼児食へとステップアップさせれば良いのです。逆に、まだ前歯が2本だけしか生えていないような赤ちゃんに野菜だお肉だと何でもかんでも食べさせようとする必要はないのです。乳臼歯の生え揃う以前の歯は、食べ物を噛むための歯ではありません。母乳を飲むための歯なのです。

気づいた時が始めどきの西原式

 すでに1歳未満で離乳食を開始してしまっているという方もいらっしゃるかと思います。しかし、もう手遅れだと気を落とす必要はありません。西原式は、1歳3ヶ月だろうが2歳だろうが、気づいた時から始められます。それまでの食事の特にタンパク質の部分を見直し、母乳か粉ミルク主体の栄養に戻せば良いのです。すでに色々なものを食べている子どもほど抵抗されてしまうのではないか?と心配されるかもしれませんが、だまされたと思って一度粉ミルクを哺乳瓶で与えてみてください。よろこんでぐびぐび飲むはずです。赤ちゃんは本来「自分の成長にとって不可欠なもの」を本能的に見抜く力を持っているためです。哺乳瓶で与えるのは、あごや口周辺の筋肉を活発にさせるためと鼻呼吸を習慣づけるためです。西原式では口呼吸は万病の元とされているため、鼻呼吸を習慣づけさせるためにおしゃぶりの使用が推奨されています。療養用に大人用のおしゃぶりさえあるほどです。娘は低月齢の頃からおしゃぶりを受け付けなかったために、せめて粉ミルクを飲む時間だけでも鼻呼吸になるようにと哺乳瓶で与えるようにしています。

 母子手帳や保健指導では母乳や粉ミルクを「虫歯ができるから」という理由で赤ちゃんから取り上げますが、私の2歳5ヶ月の娘は現在も一日に4度よ哺乳瓶でぐびぐびと粉ミルクを飲みますが、一度も虫歯になったことはありません。歯磨きは一日に一度、夜寝る前にささっとするだけです。フッ素塗布もしたことはありません。

 かく言うわたしも、娘が1歳8ヶ月の時にそれまでの離乳食から西原式に移行しています。完全母乳で育てていましたが1歳半で断乳してしまっていたため、そこから初めて粉ミルクを買い調乳するようになりました。断乳していなければよかったな、と後悔先に立たずとはこのことです。

旅行は西原式を始めるいいチャンス!

 前述したように、旅先では自炊のできる環境ではないことが多いです。それを逆手に取り、旅行の時こそ西原式を始めるよいきっかけになるのではないかと私は思っています。日常とは違う環境で、大人も子どももただでさえいつもとは違った食事内容になります。そのタイミングで西原式に切り替えれば、赤ちゃんにとってもお母さんにとってもスムーズに西原式に移行できるのではないでしょうか。

旅行先での野菜・タンパク質不足を解消するために

 ここで本題に戻りますが、もし旅行先での野菜やタンパク質不足が心配な場合、現地で入手できるものもうまく取り入れながら赤ちゃんの食事を用意してあげれば良いでしょう。西原式では野菜の開始は1歳半頃からなので、歯もたくさん生えている状態です。野菜を裏ごしする必要もありません。海外ではレストランなどでお願いすれば、メニューに載っていないものでも子ども用に温野菜等をあつらえてくれたりすることもあります。メニューを見てみて、アレンジしてもらえそうな素材がある場合(野菜炒めなど)はダメ元で一度お願いしてみましょう。2歳以降であれば、手軽に使えるミックスビーンズのパウチもオススメです。

△ハワイの中華料理屋さんで特別に作ってくれた温野菜ミックス。ブロッコリーと人参を娘が食べました。ソースも別でつけてくれたので、残りは大人が美味しくいただきました。中華料理屋さんは世界中いろんなところにあります。白いご飯もあるし、野菜メニューも多いので小麦を控えたい我が家にはなかなか使い勝手が良いです。

※小麦も3歳までは控えたほうがいい食材です。

△ミックスビーンズ。食塩不使用で保存料も不使用なので安心して使えます。このパウチタイプは調理不要でこのまま食べられる商品なので旅行に大変便利です。なお、缶詰タイプには乳酸カルシウムと酸化防止剤(ビタミンC)が添加されているので、添加物のないパウチタイプをご購入くださいね!

 

 こちらの記事でフリーズドライタイプの野菜フレークやオーガニック・無添加系の安心なベビーフードをご紹介しています。

参考:赤ちゃん連れ旅行に便利な無添加・オーガニック系ベビーフードまとめ - YOROZU KOSODATE

 

 ハワイで購入できる無添加・オーガニック系のベビーフードについての記事はこちら。

参考:ハワイで買いたいオススメ離乳食!〜赤ちゃん連れハワイ旅行〜 - YOROZU KOSODATE

 

あとがき

 ここ数年で「腸内フローラ」という言葉をメディアでもよく見聞きするようになりました。腸が健康であることが体全体の健康につながっています。腸が未熟な赤ちゃんのために、ぜひお母さんが"セキュリティーチェック"の役割を果たして安全な食べ物だけを赤ちゃんの腸に届けてあげてくださいね。

参考図書

△早すぎる離乳食の害のほか、口呼吸の重要性や仰向け寝、お腹をズボンのゴムで締め付けない、食事は42度など、西原式育児の入門としておすすめな本です。専門的な医学用語などは並んでおらず、育児で忙しいママでも気負わずに読める内容です。