離乳食を作るときには皆さん薄味を心がけますよね。薄味でも赤ちゃんに満足してもらえるようにと昆布やかつお節でお出汁をとっているママも多いはずです。実際に、昆布やかつお節でとったお出汁はいつから赤ちゃんに与えてもよいのでしょうか。
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昆布だし
一般的な離乳食のレシピ本では、生後5〜6ヶ月から昆布でとった出汁を離乳食で使ってよいとしています。しかし、海藻類には硫黄やリン酸が多く含まれているため、実は乳児には向かない食品だということをご存知でしたか?海藻類にはカルシウムが多く含まれていると言われていますが、硫黄を過剰摂取することで、逆に体内のカルシウムが尿に溶け出るおそれもあります。また、リン酸の過剰摂取では鉄の吸収阻害、カルシウムの排出といった悪影響も考えられます。海藻類は2歳半〜3歳以降の摂取が望ましいのです。
同様の理由から、海苔も2歳半〜3歳以降に与えるようにしましょう。
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かつおだし
かつお節については、一般的には生後5〜6ヶ月以降の白身魚が慣れた頃から使ってもよいとされています。しかし、西原式離乳食では白身魚や鶏のささみといった動物性のたんぱく質を摂取してもよいのは2歳〜2歳半以降です。そのため、かつお節にも動物性のたんぱく質が含まれるため、2歳〜2歳半以降に使用するのが望ましいです。なお、にぼしからとったにぼし出汁については、有害物質のアミンが含まれる可能性があるので2歳半以降であっても(妊婦や授乳中やアレルギー体質の大人にも)望ましくありません。かつお節に関しては製造の過程で発酵されているので、含まれていた油も脂肪酸などに分解され、
にぼしがよくない理由について詳しくはこちらで記事にしています。
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離乳食で昆布やかつお節の出汁を試す前に
離乳食の味付けに昆布やかつお節の出汁を試す前に、是非、ミネラル類を豊富に含む自然塩をいくつかお試しください。精製塩はミネラルがすっぽり抜けていて摂れば摂るほど体内のミネラルバランスが崩れてしまうので避けるようにします。もしご家庭でお使いの塩が精製塩であるならば、赤ちゃんのためだけではなく、大人のためにも自然塩に変えましょう。夏場の熱中症対策にも水分と同時に塩分の摂取が勧められているように、塩分は人体に不可欠です。人体に不可欠な「塩味」を赤ちゃんも本能的に美味しく感じるようになっていますので、美味しい自然塩で薄く味付けをしてあげてみてください。
まとめ
・昆布だしは2歳半〜3歳以降にOK。
・かつおだしは2歳半以降であればOK。
・昆布だしやかつおだしを試す前に、美味しい自然塩で薄く味付けを。
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