残ったおがずなどの保存にサランラップなどの食品用ラップフィルムはとても便利ですよね。私自身もおにぎりを作る際や余った野菜の保存などで頻繁に使っています。今日は、普段何気なく使っている食品ラップについて考えてみたいと思います。
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【無添加ラップ】というものの存在
ある日、たまたま通りがかったマクロビのお惣菜屋さんでおにぎりを買いました。食べようとしたところ、そのおにぎりにはこんなことが書かれていました。
「無添加ラップを使用しています」
驚きました。ラップに【添加】も【無添加】もあるの!?
日頃から食の安全を思って、無添加の食品やオーガニックの食材をせっかく選んでいても、保存するための食品ラップが添加物まみれだとしたら、こんなちぐはぐなことはありません!
早速、食品ラップについて調べてみることにしました。
主要食品ラップの原材料と添加物まとめ
サランラップ
原材料名:ポリ塩化ビニリデン
添加物名:脂肪酸誘導体(柔軟剤)、エポキシ化植物油(安定剤)
クレラップ
原材料名:ポリ塩化ビニリデン
添加物名:脂肪酸誘導体(柔軟剤)、エポキシ化植物油(安定剤)
ヒタチラップ
原材料:塩化ビニル樹脂
添加物:脂肪族多塩基酸エステル(柔軟剤)、エポキシ化植物油(安定剤)、カルシウム化合物(安定剤)
ポリラップ
原材料:ポリエチレン
添加物:なし
私が調べた限りでは、添加物を使用していない食品ラップは、ポリラップのみでした。パッケージにも「添加物ゼロ」とうたわれています。
食品ラップの種類と特徴
次に、それぞれの食品ラップの原材料とその特徴をみていきます。
ポリ塩化ビニリデン(サランラップ、クレラップ)
※家庭用ラップの8割のシェアを誇る
器にくっつきやすく、ニオイ、湿気、酸素を通さないためニオイ漏れやニオイ移りがない。
塩化ビニル樹脂(ヒタチラップ)
よく伸びて器にくっつきやすい。熱に強い。蓋代わりに使っても液体が漏れにくい。
ポリエチレン(ポリラップ)
器にくっつきにくい。熱に弱い。低価格。空気を通しやすいので、ニオイ漏れやニオイ移りしやすい。
それぞれの添加物については、体に対して害があるのか安全なのかどうか、調べてはみたのですがちょっと難しくてまとめられませんでした。そんな中で、物は試しと無添加ラップのポリラップを実際に使ってみることにしました。(食品ラップの添加物については、今後まとめられれば追記したいです。)
無添加ラップ(ポリラップ)の使用感とメリット
ネットショッピングのレビューにもあるように、本当に器にくっつかないです!くっつけようと思って使うと、それはもうストレスでしかありません。食器にラップをしても隙間だらけなので、もはやラップとしての機能は果たしません。じゃあ、使いものにならないのかと聞かれると、実はそうでもないんです。
野菜の保存に使える
ポリラップの原材料「ポリエチレン」の特徴の一つに、空気を通しやすいということがあります。一見これも欠点のように思えるのですが、この特徴こそが実は野菜や果物の保管には適していると言えます。野菜は呼吸をしている、と聞いたことはありませんか?実際に、野菜は収穫された後でも呼吸をしているようです。
収穫された野菜を密封包装(真空パック)すると、袋の中の酸素はやがてなくなり、嫌気(無気)呼吸を始め、腐敗していきます。
逆に、無包装の場合は、時間の経過とともに成熟が進み、やがて老化による腐敗が起こります。
(野菜の呼吸についてはこちらのサイトを参照させていただきました。 https://www.sumibe.co.jp/product/p-plus/fresh/index.html)
野菜の鮮度を保つには、酸素がなくてもダメ、酸素がありすぎてもダメ。なんとも難しいですが、野菜をラップで包む場合は、空気を通さないポリ塩化ビニリデン(サランラップ、クレラップ)よりも、空気を通しやすいポリエチレン(ポリラップ)が適しているのかなと思いました。
おにぎりが美味しくなる!?
はじめに言っておきます。実感として美味しく感じるようになったわけではないです^^; でも、おひつご飯やおひつのお弁当箱が今再びブームになりつつあることをご存知の方も多いことと思います。おひつが再度注目されるようになった理由。それが、「おひつの呼吸」です。
呼吸するおひつ
木は加工されてからも呼吸し水分を調整します。炊きたてを入れれば余分な水を吸い、ご飯が冷めると水を補います。お米がベタつくこともなければ、時間が経って固くなることもありません。
引用: http://www.d-department.com/jp/ohitsu
おひつご飯、食べたくなっちゃいますね!
ポリラップは所詮ただのラップなので、もちろん呼吸する機能なんてありません。でも、空気を通しやすいという部分で言えば、ごはんをラップで包んでから時間が経ったときのベチャっと感が軽減される可能性もあるのかなと思います。
安心して使える
これが一番のメリットです。「ラップにも添加物が使われている」と知った以上は、その添加物が体に悪影響を及ぼすにしろ及ぼさないにしろ、無添加ラップであれば安心して使うことができます。
私の選択
「無添加ラップ」の存在を知ってからというもの、一時期は、無添加のポリラップのみを使っていました。でも、キッチンの奥にしまいこんでいたサランラップが出てきたのを機に、今では用途ごとに使い分けをしています。
・食品と食品ラップが直接触れない場合(食器を包みたい)⇨サランラップやクレラップ
・食品と食品ラップが直接触れる場合(野菜の保存やおにぎり作り)⇨ポリラップ
改めてサランラップを使ってみて、そのくっつきやすさに感動すら覚えました。やっぱり、使いやすさで言ったら、サランラップやクレラップはレジェンドって感じです。笑
食品ラップの添加物は気になる、でも、食器はしっかりと包みたいという場合には、私のように用途別に食品ラップを使い分けるのが一番ストレスフリーでおすすめですよ。
あとがき
ひょんなきっかけから知った「無添加ラップ」の存在。食品ラップも調べだすと使われている原材料が違っていたり、使われている添加物も違っていたりと、とっても奥が深いようでした。すべてに無添加にこだわる必要もないかもしれませんが、身近で意外なところにも添加物が使われているということを知るいいきっかけになりました。みなさんも、今ご家庭で使っている食品ラップについて一度見直してみませんか?
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